妊娠をすると赤ちゃんの成長に伴いお腹が大きくなります。
急激に大きくなるためおなかの皮膚の伸びが追い付かず、真皮が裂けて表皮に赤紫色の跡ができます。これを妊娠線と言います。
妊娠線のできかたは人それぞれでおへその上下に1本だけの人や、10本以上できる人、稲妻のようなひび割れになる人もいるんです。
妊娠線ができる場所も、二の腕・胸・太ももの裏側・ヒップなど個人差があります。
妊娠線は出産後に体が戻っても、消えることはありません。
なので妊娠中からしっかりとケアをしておきましょう。
Q. 妊娠線専用クリームを使った方がいいの?
A. 敏感になっているので自分の肌に合うものを選んで。
妊娠線ケア専用のものは一般のクリームやオイルよりも保湿力が高くて、
伸びもいいと言われています。
けれど、妊婦さんの皮膚はホルモンの影響により普段より敏感になっています。妊娠線ケア専用のものなら誰にでも合うとも限らないので、皮膚の目立たない場所に試し塗りをしてから使用することをおすすめします。
Q. 保湿ケアのやり方を教えて
A. 保湿剤で優しくマッサージ。しっとり肌をキープ。
お腹が大きくなり始めるのは妊娠5ヵ月頃ですが、保湿ケアは妊娠初期から始めましょう。
保湿剤をお腹や妊娠線が出やすい箇所に優しく丁寧に塗り込んでマッサージしてください。1日1回、お風呂上がりや寝る前おの習慣にしましょう。皮膚がしっとりと潤い、やわらかい状態が理想なので、乾燥肌の人は1日2回でも。
Q. どうしたら予防できるの?
A. 急激な体重増加と皮膚の乾燥は大敵!
妊娠線は急に皮膚が引っ張られることが原因なので、まずは急激な体重増加を避けること。妊婦検診で指導される体重増加量を目安にして、適切な食事とほどよい運動で体重をコントロールしましょう。また、皮膚の乾燥も妊娠線をできやすくする原因に。
Q. 妊娠線ができてしまったら、どうしたらいい?
A. 少しでも目立たなくなるようにお手入れは続けて
残念ながらできてしまった妊娠線は完全には消えません。でもお手入れ次第でだいぶ目立たなくなります。妊娠中に妊娠線ができてしまってもあきらめずに保湿ケアは続けましょう。
Q. 産後も保湿ケアは続けたほうがいい?
A. 産後でも妊娠線ができることがあります
乳房は産後もぐんと大きくなります。妊娠中はできなかった妊娠線が産後にできる…ということもあるので、妊娠初期から産後しばらくの期間、体型が落ち着く頃までは保湿を続けて予防&できてしまった妊娠線のケアをしましょう。
【監修者】
坂田清美先生




















