肌は「最大の臓器」といわれているのを知ってる?

臓器というと内臓と思いがちですが、いろいろな役割をもつことから、近年「肌は最大の臓器である」といわれています。
それだけにしっかりと肌ケアをしてあげたいところですが、赤ちゃんの肌はバリア機能も未熟で乾燥しがちです。肌から水分が逃げていかないよう、しっかり保湿してあげることが大切なんですね。
保護作用◆細菌や刺激から守る
分泌作用◆皮脂や汗を分泌して乾燥や細菌の繁殖を防ぐ
体温調節作用◆汗や毛穴を利用して体温を調整する
貯蓄作用◆皮下に脂肪を蓄える
排泄作用◆老廃物を汗として体外に排出する
知覚作用◆触覚や痛覚、温覚・冷覚、かゆみなどの感覚をとらえる
赤ちゃんの肌は乾燥しやすいって本当?
「赤ちゃんの肌」と聞くと、もちもちすべすべのやわらかい肌を思い浮かべるママパパも多いのでは?
見た目にはすべすべのお肌でも、スキンケアが必要だなんてちょっぴり驚きです。
その理由は、赤ちゃんの肌は薄く、皮脂や水分をうまくコントロールする能力も未熟だからです。
そして、季節を問わずカサカサしやすいので、オールシーズン保湿は欠かせません。
ママのおなかのなかで羊水に守られてきた赤ちゃんが、紫外線やホコリがいっぱいで、乾燥した空気にもふれる世界にやってきたのですから、刺激に敏感なのも当然なのかもしれません。
赤ちゃんの肌にあったスキンケア用品って?

「清潔にしなきゃ!」と毎日ていねいに洗っていても、洗浄&保湿アイテムが肌にあわなくて皮フトラブルを招いてはもともこもないですよね。
それでは、どんなものを選べばいいのでしょう?
洗浄剤も保湿剤も、まずはベビー用として販売されているものを選びましょう。その上で、弱酸性のものや、香りが強すぎないものなど、ママパパにとって使用感がいいものを選ぶといいですね。

こすらないための工夫も大切!

赤ちゃんのお肌はまだうすく、刺激に対するバリア機能も未熟な状態。ケアするときは、ゴシゴシとこすらない工夫も必要です。
泡タイプの洗浄剤や、ローションのように塗りやすいタイプの保湿剤を使えば、やさしくケアができますよ。とくに気温や湿度が高い時期は、ローションなどさらっとしたものが塗りやすく、赤ちゃんの肌にあうことも多いようです。
スキンケアのときだけでなく、
よだれや汗を拭くときも、やさしくとんとんと拭きとって、こすらないようにしましょう!
保湿剤は「量」も大切!どれぐらい塗ればいいの?

保湿剤の選び方、塗り方などをご紹介してきましたが、実は「量」も大切な肌ケアのポイントです。
軟膏やクリームなら、
人差し指の第一関節分
ローションタイプなら
1円玉の大きさ分
これで、大人の両手のひら分の面積を塗るのが目安です。
保湿剤が少ないと、こすってしまう原因にもなるので、量はしっかりまもって、テカテカして見えるくらい、たっぷり塗ってあげましょう!
ほっぺやおなか、背中などの面だけでなく、首やわきの下、手足のくびれやおしりなども保湿してあげてくださいね。
万が一、肌トラブルが起きてしまったら、スキンケアだけで治そうとせずに必ずお医者さんに相談しましょう。
監修:橋本直也先生

株式会社Kids Public代表 小児科専門医 公衆衛生修士日本大学医学部卒。スマホから小児科医、産婦人科医、助産師に相談できる産婦人科・小児科オンラインを運営。
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